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オブジェクト - OSMデータと地図の基本構成要素

JOSMは現実世界のモノをOSMの地理情報データベースに入力するのを支援します。 実世界の圧倒的な複雑さに反して、JOSMは3種類のオブジェクトだけを地図の構成要素として用います。 source:trunk/resources/images/data/node.svg ノード(node)source:trunk/resources/images/data/way.svg ウェイ(ways)source:trunk/resources/images/data/relation.svg リレーション(relations) です。

オブジェクトにはタグ(tags)を付けることができます。 タグの付け方によって、あるノードがレストランや教会を表したり、ウェイが生活道路や川を表したり、リレーションがバス路線やサイクリングコースを表したりすることができます。

ノード、ウェイ、リレーション

ノード

source:trunk/resources/images/data/node.svg ノード は位置を定義された単一の点です。

ウェイ

source:trunk/resources/images/data/way.svg ウェイ は複数のノードの並びです。 名前に反してウェイは実世界の道(way)だけを表すのではありません。 OSMのウェイは川や国境やビルまでも表すことができます。

閉じたウェイ(エリア)

source:trunk/resources/images/data/closedway.svg ウェイ が閉じられているとき、つまり最後のノードが最初のノードと同じとき、ウェイは エリア とも呼ばれます。

リレーション

source:trunk/resources/images/data/relation.svg リレーション は他のオブジェクトの並びです。 例えば(道路を表す)ウェイと(バス停を表す)ノードの並びでバス路線を表します。 リレーション を構成する各オブジェクトにはロールが割り当てられます。 例えば stop はバス路線のバス停に割り当てられ、platform はバス停にあるプラットフォームに割り当てられます。

タグ

タグ はオブジェクトに付けられる名前/値の組です。 タグはオブジェクトを詳細に説明するのに使います。 foo=bar と書いた場合、キー(key)がfooというタグに値(value)としてbarを割り当てるという意味になります。 いくつか例を示します。

  • name=Main road をウェイに付ける。 このタグはこのウェイの名前が Main road であることを意味します。
  • amenity=restaurant をノードに付ける。 このタグはこのノードが実世界のレストランであることを示します。
  • route=bus をリレーションに付ける。 このタグはこのリレーションがバス路線であることを示します。

複数のタグを組み合わせることができます。 オブジェクトには必要に応じていくつでもタグをつけることができます。 もっと複雑な例を示します。

highway=residential
name=Main road
name:en=Main road
name:de=Hauptstraße
maxspeed=30
hgv=no
oneway=yes

ウェイに割り当てたこれらの タグ の組み合わせは、このウェイが居住区域内道路で名前がMain road (ドイツ名だとHauptstraßeで、英語名だと名前タグと同じMain road)であることを意味します。 さらに制限速度は30km/hで重量物運搬車(英語略:hgv)の通行は許可されていません。 またこの道路は一方通行です。

オブジェクトには必要に応じていくつでもタグを付けてかまいません。 けれども地物(Map Features)の一覧が作られており、これは明確に定義された意味を持つタグの標準的なリストでマッパーもよく参照します。 マップレンダラ(地図画像生成ソフト)やルーティングエンジン(経路計算ソフト)などのソフトウェアも頼っているので、できるだけこれらのタグ付けに従うことを勧めます。

source:trunk/resources/images/dialogs/propertiesdialog.svg ダイアログ(Tags/Membership) を使って、オブジェクトにタグを追加・削除したり編集したりすることができます。

オブジェクトのID

OSMサーバは各オブジェクトに一意の番号を付与します。 これをオブジェクトIDまたはOSM IDと言います。 新しいオブジェクトは最初にOSMサーバにアップロードされるまでこのIDを持っていません(IDは0)。

  • 設定 -> source:trunk/resources/images/preferences/display.svg 表示設定 -> ルック&フィール で選択ダイアログにオブジェクトIDを表示するかどうかを選択できます。
  • ファイル -> source:trunk/resources/images/downloadprimitive.svg オブジェクトをダウンロード... からIDを指定してオブジェクトをダウンロードできます。
  • 表示 -> source:trunk/resources/images/info.svg 詳細情報 で選択したオブジェクトに関する情報を別ウィンドウにテキストで表示します。
  • 表示 -> source:trunk/resources/images/info.svg 詳細情報(web) で選択したオブジェクトに関するOSMウェブサイトオブジェクトのページをウェブブラウザで表示します。

もう一つの方法として、ウェブブラウザに以下のアドレスを直接指定することでオブジェクト情報を見ることもできます:

https://www.openstreetmap.org/browse/[node/way/relation]/[ID]

オブジェクトのバージョン

各オブジェクトはバージョンを持っています。 バージョン はオブジェクトがアップロードされるごとに1増えます。 OSMサーバは最新バージョンのオブジェクトだけではなく、全ての履歴を保持しています。

  • 表示 -> source:trunk/resources/images/dialogs/history.svg 履歴 で[Dialog/History#Workingwiththehistorybrowser 履歴ブラウザ] を起動できます。 履歴ブラウザは特定のオブジェクトのバージョンを表示します。
  • もう一つの方法として、表示 -> source:trunk/resources/images/dialogs/history.svg 履歴(web) から選択したオブジェクトに関するOSMウェブサイトのオブジェクト履歴ページをウェブブラウザに表示することもできます。

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Last modified 5 years ago Last modified on 2020-03-10T18:40:27+01:00
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